協調性育むアクティビティ集

オンライン「メンバー紹介ビンゴ」でチームの相互理解を促進:手軽なアイスブレイクで協調性を育む

Tags: チームビルディング, リモートワーク, アイスブレイク, 相互理解, 心理的安全性

IT企業の開発チームでは、リモートワークの普及により、メンバー間の非公式なコミュニケーション機会が減少し、相互理解の不足や心理的安全性の確保が課題となることがあります。本記事では、このような状況において、チームの協調性を楽しく育むための手軽なアクティビティとして、「メンバー紹介ビンゴ」をご紹介します。このワークは、短時間で実施でき、特別な準備を必要とせず、オンライン環境にも適応可能です。

メンバー紹介ビンゴとは

メンバー紹介ビンゴは、参加者それぞれの個性や経験、趣味などに関する項目が書かれたビンゴシートを用いて、チーム内で該当する人を見つけ出し、コミュニケーションを促すワークです。通常のビンゴゲームと同様に、縦、横、斜めのいずれかの列が揃うことを目指します。

目的と期待される効果

このアクティビティを実施することで、以下の効果が期待されます。

推奨される人数、時間、必要な準備物

具体的な実施方法(ステップバイステップ)

  1. 項目の選定とシートの作成(5〜10分)

    • パターン1(ファシリテーターが用意): ファシリテーターが事前に、メンバーの個人的な特徴や経験、趣味などに関する項目を20〜30個程度用意します。例:「猫を飼っている人」「最近新しい趣味を始めた人」「海外旅行の経験がある人」「好きな映画ジャンルがSFの人」「リモートワーク中に運動をしている人」など。
    • パターン2(参加者が協力して作成): 各メンバーが自己紹介を兼ねて、自身のユニークな特徴や経験をいくつか提示し、それらを項目としてシートに組み込みます。オンラインホワイトボードツールを使用すると、このプロセスも協同で進めやすくなります。
    • 用意した項目の中から、ランダムに選んだ項目をビンゴシートのマス目に記入し、参加者全員に配布します。オンラインの場合は、各参加者が自身のコピーを持つか、共有シートを編集できるように設定します。
  2. 情報収集とコミュニケーション(10〜15分)

    • 参加者は自分のシートに書かれた項目に該当する他のメンバーを探します。
    • 該当者を見つけたら、その人の名前をマス目に記入します。
    • オンラインの場合は、Zoomなどのブレイクアウトルーム機能を活用し、数人ずつの小グループに分かれて会話する時間を設けることで、より深い交流を促すことができます。チャットツールで個別メッセージを送る、といった方法も考えられます。
  3. 結果発表と共有(5〜10分)

    • 制限時間が来たら、全体に戻り、ビンゴが成立した人を募ります。
    • ビンゴになった人、惜しかった人、あるいは印象的だった項目や、その項目に該当した人との会話で得られた発見などを共有してもらいます。これにより、さらに相互理解が深まります。
    • オンラインの場合は、挙手機能やチャットでの報告を活用します。

実施上のポイント、ファシリテーションのヒント、注意点

リモートワーク/オンライン環境での実施方法

このアクティビティが適しているチームの状態や状況

まとめ

「メンバー紹介ビンゴ」は、リモートワーク環境下においても、チームメンバー間の相互理解を深め、心理的安全性を向上させる非常に有効で手軽なアクティビティです。短時間で実施でき、特別な準備もほとんど不要であるため、日常業務の合間や定例会議の冒頭に気軽に取り入れることができます。

このワークを通じて、チーム内のコミュニケーションが活性化し、個々のメンバーが持つユニークな強みや特性が発見されることで、より結束力の高い、協調性豊かなチームの構築に貢献するでしょう。ぜひ、皆さんのチームで実践してみてください。